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技術情報

製造工程

製品の製造工程は、混合粉砕、乾燥造粒、型押、焼結、加工(平面/外周研削・刃先処理)、コーティング、検査・評価の7つの工程で成り立ちます。 完粉工場では炭化タングステン、炭化チタニウムといった微粒硬質炭窒化物から刃先交換式インサートの原料となる完成粉末(完粉)を製造、 合金工場で完粉をプレス機で成型、高温の炉で焼結します。その後は加工工場において形状の加工、耐摩耗性を高めるコーティングを施し、 ケースに包装して流通拠点へ出荷します。当社ではこのように、原料からお客様の手元に届く完成品まで一貫して製造を行っていることが特徴です。

製造工程

製品開発

切削工具に求められる様々なニーズに対応した開発が必要ですが、 当社では刃先交換式インサートのデザイン開発を住友電工ハードメタル㈱と共同で取り組んでいます。 開発のポイントは、切削抵抗の低減、切りくず処理性の向上、加工物の面粗さ・ 寸法精度の向上、工具損傷の抑制等、多岐に渡っています。そのため、当社では開発インフラとして三次元CAD、 三次元切削シミュレーションソフトなどのCAD/CAE、及び三次元形状測定器、高速ビデオカメラ、 切削評価用工作機械などの計測・評価機器を整備し、複雑な切削現象の解明を行い、形状開発に取り組んでいます。

製品開発

材料開発

工具にとってその性能を大きく左右するのは材料です。切削工具は主に超硬合金という ダイヤモンドに次ぐ硬さの材料を用いています。又、その表面にはCVD法(化学蒸着法) やPVD法(物理蒸着法)によるセラミックス層を蒸着しています。耐摩耗性、耐欠損性、 耐熱性、耐腐食性等の材料特性の向上に、住友電工ハードメタル㈱と協業して材料開発にも 取り組んでいます。

材料開発

設備開発

生産技術開発には設備開発も大きなウェイトを占めます。 当社では製造ラインの設備を独自で製作しているものもあります。 以下、社内で製作したものの一例です。

プレホーニング装置 : 刃先交換式インサートの刃先部を丸める装置
欠け検査機     : 画像処理を用い、自動で刃先交換式インサートの欠けを検出する装置
自動包装機     : 完成した刃先交換式インサートを自動でケースに包装する装置
洗浄装置      : コーティング前に刃先交換式インサートの洗浄をおこなう装置



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